ツイッター世代の漫画家 史群アル仙の作品が面白い

2014年4月21日17時11分 アート&カルチャー

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ここ最近、ある漫画がネット上で話題を集めている。史群アル仙(しむれあるせん)という奇妙な名前の漫画家がツイッター上で発表した作品群がそれだ。
吾妻ひでおやガロ系漫画など昭和世代の漫画家からの影響が感じられる作風から察するに、作者は30代〜40代の男性かと思ったのだが、プロフィールを見て驚いた。これらの作品を書いているのは1990年生まれ23歳の女性なのだ。

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山本ルンルン風の絵柄も見受けられる
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作中の登場人物は鬱屈として生きる孤独な人々や擬人化した動物が多い。ファンタジックで時に残酷な世界観は、しりあがり寿の『ドウブツマンガ』を彷彿とさせる

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幼少のころから昭和の漫画に親しんでいた彼女は、小学4年生の時点で早くも「自分の手で昭和の漫画の画風を現代へ引き継ぐ」ことを決意したという。
ツイッター上に自身の漫画作品を投稿しはじめたのは2014年に入ってからだが、1ページ完結の作品群が発表されるや否や、瞬く間にフォロワーが集まった。
突如タイムライン上に現れた異質なオーラを放つ作品に対して、ネット上では、作風を懐かしむ声とともに1ページの物語に凝縮されたテーマやメッセージに感動したという意見が多いようだ。

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つげ義春の『チーコ』へのオマージュが読み取れる『愛と自殺願望』

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思春期には周囲に溶け込めず、引きこもりになってしまったという彼女。そんな彼女と世間を繋げたのが、独学で学んでいた漫画やイラストだった。15歳からはクレパスを用いた絵画の制作も開始。漫画とはまた異なるグロテスクな作風が強烈な印象を与える。

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彼女が比喩的な表現でひたすらに描くのは、あなたと私、世間と自分という関係における愛への渇望だ。様々な目線で描かれる愛情や孤独の模様が迎える結末に、胸が締め付けられる。若干23歳にして確かな表現力で普遍的なメッセージを発信する才能は、これから更に注目を浴びそうだ。

史群アル仙 ホームページ ARUSEN ROOM
史群アル仙 Twitter

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