渋谷の老舗レコード店、DMRが2014年5月31日に閉店

2014年5月26日19時20分 音楽

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渋谷宇田川町に23年間店舗を構えてきたレコード店DMRが、2014年5月31日(土)をもって閉店することが決定した。
DMR(DANCE MUSIC RECORDS)は、現DMR代表取締役の岡本浩が1988年に高円寺で開業。その後1991年に宇田川町に移転して以来、多くのDJや音楽ファンに親しまれてきた渋谷を代表するレコード店だ。国内外の有名アーティストにも信頼される名店だったが、2011年7月にはレコードの売り上げ低下によりレコードおよびCDの取り扱いを停止。DJ、オーディオ関連機器、雑貨の専門店へと業態を変更し営業を続けていた。
CDやレコードといった有形の音楽メディアの売り上げが低下する中、2007年のシスコレコード倒産以降、HMV渋谷店、マンハッタンレコード心斎橋など有名店の閉店が後を絶たない。時代の流れとはいえ、日本のクラブカルチャーを支えてきた聖地がなくなってしまうのは寂しい限りだ。


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スクリーンショット 2014-05-26 10.48.51同店には国内外の有名DJが数多く訪れ、インストアイベントを開催することも珍しくなかった。


しかし、アメリカではアナログレコードの売上が年々成長しており、2014年5月には大手アナログレコードプレス工場United Record Pressingが生産規模を拡大するなどアナログレコード復興の兆しを見せている。
その要因としては『レコードストアデイ』の開催や、クオリティ思考へ向かうリスナーが増えてきたことなどが考えられるが、日本でもそうした潮流が大きくなる可能性はある。デジタルが当たり前の時代だからこそ、アナログの魅力が伝わりやすいという面もあるはずだ。
そのためには、実際にものに触れ、体験する現場がなくてはならない。DMR閉店と同じ日、吉祥寺の映画館バウスシアターも閉館を迎える。フィルム上映にこだわり、意欲的な特集上映で幅広い世代の映画ファンに愛されてきた同映画館の閉館もまた、貴重な現場の喪失だ。
音楽も映画も自宅のPCですべて事足りてしまう時代だが、そのためにリアルな現場が切り捨てられていくのでは、感動との出会いが遠のいていく気がしてならない。

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