話題の最新鋭、食べるアート展を体感してみた


IMG_3422_TRIM-528x352

今やUNESCOの無形文化遺産にも登録され日本人が世界に堂々と誇れる食文化、和食。その味や季節感、見た目の美しさ、さらにはそこに宿る精神に至るまでが評価されている。そんな和食文化の形成に大きな役割を果たしたと言える人物に、北大路 魯山人が挙げられる。魯山人は陶芸家、料理家、画家などその多才さで有名なだが、特に美食家として名を馳せた。彼は味はもちろんのこと、盛りつけの食器に至るまで、見た目にもとことんこだわり、いかに美味しく料理を味わうかを追求した。
そんな魯山人の思想をもとに、日本が誇る美食をテーマとするアート展『L’art de Rosanjin』が、3月6日から日本橋のCOREDO室町の三井ホールで開催されているということでさっそく行ってみた。

まず始めにことわっておくと、この展覧会は(筆者が最初に想像していたような)平凡なものではない。偉人魯山人の精神を表現するには、どこにでもある普通の展示をしても到底表現しきれないのだ。鮨の名店、銀座 久兵衛をはじめ、魯山人が愛した名高いレストランの協力のもと、匠の味を直に堪能できる『食べるアート展』として展開しているのだ。同展覧会は世界一の美食国家フランスのギメ東洋美術館で2013年に開催さたものからコンセプトを引き継いでおり、現地ではアートに目のないパリジャンをも驚かせた。

入り口の暖簾をくぐると、魯山人と彼の精神が、最新鋭のデジタルプロジェクションにより見事に生き返った、美食の世界を体感することができる。『L’art de Rosanjin』のハイライトを以下で紹介する。

1. ベッドサイズの皿に驚く
「食器は料理の着物」と、料理のみならず食器にも多大なこだわりを見せた魯山人。魯山人作の絵画のようにも見える巨大な皿が、最初に観客を出迎てくれる。

IMG_3441_TRIM-528x352

2. バーチャルな料理
何もない皿の前に立つと、デジタルプロジェクションにより、魯山人の愛した食事が、その料理のために彼が作った食器の上に映し出される。本物かと見間違うほどの美味しそうな一流料亭による旬の盛りつけの数々が観客の目を楽しませてくれる。

IMG_3406_TRIM-528x352

IMG_3407_TRIM-528x352

IMG_3408_TRIM-528x352

3. 空腹感に襲われる
次に現れるのは、日本橋にある天ぷらの老舗、てん茂のもてなしのデジタルプロジェクションによる再現だ。和食に「おもてなし」の精神は欠かせない。天ぷらの揚がる音をBGMに、シェフが実際に目の前で次々と天ぷらを揚げてくれているかのような錯覚に陥る。もうここまでくると胃がうなりだす。足りないのは香りだけだ。

IMG_3248_TRIM-528x352

4. 普段味わうことのできない逸品を味わう
ついにこの空腹が満たされるときがやってきた。次のセクションに進むと、名店の最高級料理が待っていた。日本庭園を彷彿とさせる空間では、銀座 久兵衛の鮨、9年連続でミシュラン一つ星獲得中のKEISUKE MATSUSHIMAによる新技術を用いた鴨料理、そして響のウイスキーハイボールを堪能することができる。

IMG_3363_TRIM-528x352

IMG_3395_TRIM-528x352

IMG_3259_TRIM-528x352

IMG_3226_TRIM-528x352

5. 手ぶらで帰らない
最後の土産売り場で出迎てくれるのは、きれいな瀬戸物や食材の数々だ。お気に入りを持ち帰り、オリジナル魯山人風和食を作ってみてはいかがだろう。

IMG_3442_TRIM-528x352

IMG_3449_TRIM-528x352

※実食には入場券のほか別途特別券の購入が必要。

『L’art de Rosanjin』は3月24日まで開催中。
L’art de Rosanjin』の詳しい情報はこちら
食べるアート展でしかできない6のこと

タグ: , , , , , , , , , ,